大型災害対策事務局公開資料館
公開資料館東京 · 昭和24年 / 1949年資料第001号
公開資料閲覧用

大型災害対策
事務局

海が何も告げぬときも、事務局は見張りを続ける。

朱色の太陽の下、東京湾に姿を現すゴジラを描いた木版画風の挿絵図版 01
図 01 / 東京湾沖の目撃記録東京湾
事務局 / 資料公開係閲覧用 / 第001号

01 / 任務

事務局の任務

東京湾を見下ろす、雨戸を閉ざした事務所に、一冊の台帳がある。何が上陸し、何が失われ、誰が無事に帰ったのか。無線係も港湾作業員も調査班も、次に姿が確認される前に住民を安全な場所へ導く。その任務は同じだ。

02 / 現地記録

現地記録

昭和24年の台帳に残された三件の報告。

DRB–01波音が消えた昭和24年8月12日・東京湾目撃

午前3時10分。外防波堤の沖で、波が急に静まったと漁船から報告が入った。その三分後、受信機から鉄を石に引きずるような音が聞こえた。港の監視員は、通信が途切れる前に方角を書き留めた。

DRB–02護岸にともる灯昭和24年8月13日・港内避難

夜明け前、東側の階段が波にさらわれた。港の作業員は西側の坂に誘導用の綱を張り、提灯で足元を照らした。潮が倉庫の戸口に達する直前、最後の船が港を出た。

DRB–03潮の跡より上に残る足跡昭和24年8月16日・浦賀水道調査

調査班は、嵐で流れ着いた瓦礫より陸側に三つのくぼみを発見した。正午までに、染み出した水で最も小さい跡が消えた。班は二つの石膏型を持ち帰った。報告書の余白には「間隔から見て、一歩でついた跡ではない」とあった。

03 / 腕章

現場用の腕章

埠頭では、どんな制服よりも事務局の白い布の腕章が目についた。煙や雨に視界を遮られ、避難する人々がひしめく中でも、指令係は仲間を見分けることができた。

表記
大型災害対策事務局
材質
織布、黒インク
資料番号
DRB–A01 / 復元品
濃色の上着の袖に巻かれた白布の復元腕章。大型災害対策事務局と記されている図版 02
図 02 / 現場支給の腕章腕章